純資産と儲けの計算 一歩くわしく
売上総利益うりあげそうりえき
売上から、売れた商品の仕入れ代などを引いた儲け
ひとことでいうと
売上総利益は、売上から、売れた商品の仕入れ代や製造にかかった金額を引いた儲けです。
仕入れた分を引いた、商品そのものの儲け
雑貨店が商品を100円で仕入れて150円で売れば、差の50円がその商品の粗利です。この店の家賃や販売員の給料は、まだ引いていません。売上総利益は、こうした儲けを一定期間でまとめたものです。工場で商品を作る場合は、製造にかかる人件費なども売上原価に含まれるため、すべての給料を後で引くわけではありません。
売上総利益は、商品そのものの儲け
売上総利益とは、売上高から売上原価を差し引いた金額です。会社計算規則第89条では、この計算を「売上総損益金額」として定めています。日常会話では「粗利」「粗利益」と呼ばれることも多い金額です。
売上総利益は、商品やサービスを売った金額から、それを仕入れる(または作る)ためにかかった原価だけを引いたものです。この雑貨店の例では、販売店舗の家賃や販売員の給料などの経費はまだ引かれていません。損益計算書の中で、最初に計算される利益です。
損益計算書の、最初の段階
損益計算書では、売上高・売上原価・売上総利益をまず示し、そこから段階的に経費を引いていって、営業利益、経常利益、当期純利益を計算します。売上総利益は、この一連の計算の出発点にあたります。
雑貨店の売上総利益を計算してみる
図2は、雑貨店の1年間の売上高が500万円、売上原価(仕入れた商品の原価)が300万円だった例です。500万円から300万円を引くと、売上総利益は200万円になります。雑貨店は小売業なので、店舗の家賃や店員の給料は売上原価ではなく販売費及び一般管理費に含めます。
この200万円は、まだ家賃や店員の給料などの経費を引く前の金額です。ここからさらに経費を引いていくことで、より実態に近い利益が見えてきます。
ここまでのおさらい
売上総利益は、売上高から売上原価を引いた、商品そのものの儲けです。ここから経費を引くと、営業利益に進みます。
出典と確認状況
説明の範囲
日本基準の入門解説。会社計算規則にもとづく売上総利益の計算方法を扱う。営業利益以降の段階は別記事の対象。
- 会社計算規則第89条(売上総損益金額)第89条:売上高から売上原価を減じて得た額を売上総損益金額とする
公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み
雑貨店の売上高・売上原価は説明用の仮定です。業種による原価の範囲の違いの詳細は未判定です。
一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。