記録と財務諸表 一歩くわしく
連結消去れんけつしょうきょ
親会社と子会社の間の売り買いを、二重に数えない
ひとことでいうと
連結消去は、グループの会社どうしの取引や債権債務を、連結決算から外す手続です。
右のポケットと左のポケット
食品会社が包装子会社に30万円の材料代をまだ払っていません。親会社には買掛金、子会社には売掛金があります。グループを一つの会社と見ると、自分に対する貸し借りなので、両方を消します。
債権と債務、取引高
連結会社相互間の債権と債務とは、相殺消去します。商品の売買その他の取引に係る項目も、相殺消去します。
図1は売掛金と買掛金30万円、図2はグループ内の売上と仕入50万円の説明用です。単位は万円。どちらも、外の取引先との金額ではありません。
足すだけでは、膨らむ
親会社と子会社の決算を足すだけだと、グループ内の売り買いが売上に残ります。連結決算では、外のお客さんとの取引だけが残るように消します。
まだ在庫として残っている分に利益が乗っている場合は、未実現利益の消去が別に必要です。
実務ではここに注意
消すのは連結の精算表の上です。親会社と子会社の個別の帳簿から、売掛金そのものが消えるわけではありません。
30万円・50万円は説明用です。
仕訳で確かめる
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 買掛金 | 30 | 売掛金 | 30 |
ここまでのおさらい
連結消去は、グループ内の貸し借りや売り買いを、まとめるときに外す手続です。
出典と確認状況
説明の範囲
第22号第31項の債権債務の相殺消去と第35項の取引高の相殺消去の入門。未実現損益は別記事。重要性による省略の当てはめは対象外。
- ASBJ:企業会計基準第22号第31項:連結会社相互間の債権と債務の相殺消去。第35項:商品の売買その他の取引に係る項目の相殺消去。第18項:投資と資本及び債権と債務の相殺消去等。
公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み
前受・前払、貸倒引当金の調整、重要性による省略は未判定。仕訳は精算表上の説明用。
一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。