貸借対照表たいしゃくたいしょうひょう

ある1つの時点の、持ち物とその出所をまとめた表

ひとことでいうと

貸借対照表は、ある1つの時点で、会社がどんな資産を持ち、どれだけの負債と純資産で成り立っているかを示す表です。

財布の中身とその出所を1枚にまとめた表

お財布の中身(現金、カード)と、その出所(自分のお金、友だちから借りたお金)を1枚の紙にまとめたとしたら、それが貸借対照表に近いイメージです。会社の資産と、その出所である負債純資産を、ある日の時点でまとめて示します。

資産と、負債・純資産が天秤のように釣り合うことを示す図。
図1 資産の合計は、負債と純資産の合計といつも釣り合います。

ある瞬間の、持ち物と出所を写した表

貸借対照表は、決算日など特定の1日の終わりに、会社がどんな資産をいくら持っているか、そしてその資産が負債(借りたお金など)と純資産(会社自身の取り分)のどちらで支えられているかを示します。損益計算書が一定期間の儲けを示すのに対し、貸借対照表はある瞬間の状態を示す点が違います。

貸借対照表という名前は、左側の資産の合計と、右側の負債・純資産の合計が必ず一致する(対照する)ことに由来します。資産=負債+純資産という関係は、どんな会社でも常に成り立ちます。

天秤のように、いつも釣り合っている

花屋が銀行から20万円を借りると、資産(現金)が20万円増えると同時に、負債(借入金)も20万円増えます。花屋がお花を売って利益が出ると、資産が増えると同時に純資産も増えます。どんな取引が起きても、資産の合計と、負債・純資産の合計は、天秤のように釣り合ったままです。

花屋の貸借対照表を、開業直後と販売後の2つの時点で比較する図。
図2 花屋の貸借対照表を、2つの時点で見比べてみます。

花屋のBSを、2つの時点で見比べる

図2では、花屋の開業直後と、お花を売った後の貸借対照表を並べています。開業直後は資産50万円、負債20万円、純資産30万円でした。お花を売った後は、資産が55万円、純資産が35万円に増えています。

負債20万円は変わっていません。増えた分はすべて、販売で得た利益として純資産に積み重なっています。このように、貸借対照表を2つの時点で見比べると、その間に何が起きたかを読み取ることができます。

間違えやすい点:貸借対照表だけでは儲けの中身がわからない

貸借対照表を見ると、純資産が増えたことはわかりますが、その増加が今回の販売による利益なのか、オーナーが追加でお金を出したのかまでは、この表だけではわかりません。儲けの中身を知るには、損益計算書と合わせて確認する必要があります。

また、貸借対照表の資産の金額は、必ずしも今すぐ売ったときの金額(時価)と同じではありません。多くの資産は取得したときの金額をもとに記録されており、時価とは別の考え方で評価されています。

仕訳で確かめる

花屋が銀行から借り入れたとき、貸借対照表に与える影響を確認する例(単位:万円)
借方金額貸方金額
現金20借入金20

ここまでのおさらい

貸借対照表は、ある時点の資産・負債・純資産をまとめた表で、資産=負債+純資産という関係が常に成り立ちます。損益計算書と合わせて確認すると、会社の状態をより理解できます。

出典と確認状況

説明の範囲
日本基準の入門解説。花屋の開業直後と販売後、2つの時点のBSを比較する。連結財務諸表、注記の詳細は対象外。

公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み

花屋の数値は説明用の仮定です。連結貸借対照表、注記事項、時価評価の詳細な適用は未判定です。

一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。

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