進捗度しんちょくど

内装工事のように、完成前でも進んだ分を測るもの

ひとことでいうと

進捗度は、一定の期間にわたる仕事が、いまどれだけ進んだかを表す割合です。

壁の半分まで終わった

内装会社が店舗の改装を請け負います。完成は3か月先でも、今月までに原価の40%がかかっていれば、仕事の40%まで進んだ、と見る方法があります。進んだ分だけ売上にします。

総原価100万円のうち発生40万円を進捗度40%とし、契約代金80万円のうち32万円を売上にする図。
図1 進んだ分だけ、売上にします。

一定期間の仕事に使う

一定の期間にわたり充足される履行義務は、進捗度を見積り、その進捗度に基づき収益を認識します。類似の義務には同じ方法を継続します。

進捗度を合理的に見積れる場合に限ります。各決算日に見直し、変更は見積りの変更として処理します。

進捗度を合理的に見積れないときは原価回収基準、見積れるようになったら通常の進捗度へ移る図。
図2 見積れないあいだは、かかった費用の回収分までに留めます。

原価の割合で測る例

図1では総原価100万円、発生40万円、契約代金80万円です。進捗度40%、売上32万円。単位は万円。発生した原価で測る方法の説明用で、いつも原価率とは限りません。出来高で測る方法もあります。

見積れないが費用の回収が見込めるときは、見積れるまで原価回収基準によります。

実務ではここに注意

材料を先に置いただけなど、進捗を表さない原価は、調整が必要になることがあります。この記事では扱いません。

80万円・100万円は説明用です。

仕訳で確かめる

進捗40%時点(単位:万円)。代金は工事の完成時に請求する前提です。
借方金額貸方金額
契約資産32売上32

ここまでのおさらい

進捗度は、長い仕事の進み具合です。進んだ分だけ売上にします。

出典と確認状況

説明の範囲
第29号の一定期間にわたる充足の進捗度の入門。インプット法とアウトプット法の選択、原価回収基準は対象外の概要のみ。

  • ASBJ:企業会計基準第29号第41・42項:進捗度に基づく認識と単一の方法。第43項:見直しは見積りの変更。第44・45項:合理的に見積れる場合に限り、できないときは原価回収基準。

公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み

インプットから除外する原価、工事進行基準との用語の対応の細部は未判定。

一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。

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