追加借入利子率ついかかりいれりしりつ

同じような借り方なら、自分が払う金利に近い割合

ひとことでいうと

追加借入利子率は、同じような条件でお金を借りるなら自分が払うであろう利率です。

相手の利率が分からないときの、自分側の物差し

運送会社がトラックを借ります。貸し手が内部で使っている利率は、借りる側には分からないことが多いです。そのとき、自分があと同じような借り入れをしたら何%かを見積もって、将来のリース料を今の金額へ直します。

貸手の計算利子率が分からないとき、借手の追加借入利子率で将来のリース料を今の金額へ直す図。
図1 相手の利率が分からないときは、自分の借り入れの利率を使います。

割引に使う利率の順番

借手のリース負債は、未払のリース料を現在価値で測ります。使う割引率は、貸手の計算利子率を知り得るならそれ、知り得ないなら借手の追加借入に適用されると合理的に見積られる利率です。

追加借入利子率は、値札を下げる「値引き率」ではありません。将来の支払いを今へ戻すための割合です。

年10%で2年後まで各55万円を割り戻し、リース負債954,545円になる計算の図。
図2 使う割合が変わると、いまの負債の金額も変わります。

同じ支払いでも、利率で今の額は変わる

図2は、使用権資産の記事と同じ数字です。毎期末55万円を2年、年10%で割り戻すと954,545円です。もし追加借入利子率が年5%なら、今の金額はより大きくなります。

この辞典のリース一連の記事では、貸手の利率が分からず、追加借入利子率を年10%と置く説明用の仮定で揃えています。

実務ではここに注意

利率は、期間、保証、自社の信用力などを踏まえて見積もります。会社の平均借入利率を機械的に当てはめれば足りる、という定めではありません。

年10%は説明用です。適用初年度の注記に出す加重平均なども、この記事の対象外です。

ここまでのおさらい

追加借入利子率は、貸手の利率が分からないときに、自分の借り入れを物差しにする利率です。

出典と確認状況

説明の範囲
第34号の借手の割引率のうち、貸手の計算利子率を知り得ない場合の追加借入利子率。信用リスクの細かい見積り、担保の影響、適用初年度の加重平均の注記は対象外。

  • ASBJ:企業会計基準適用指針第33号第37項:貸手の計算利子率を知り得る場合と、知り得ない場合の借手の追加借入に適用される利率。第66項:貸手の計算利子率の定義。

公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み

年10%は説明用です。担保、信用スプレッド、通貨の違いの見積りは未判定。

一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。

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