資産とその価値 一歩くわしく
リース投資資産りーすとうししさん
トラックを貸した貸し手が、車そのものより回収する権利を載せる科目
ひとことでいうと
リース投資資産は、貸し手がファイナンス・リースで、貸した物そのものに代えて持つ、代金を回収する権利の資産です。
車は相手が使い、自分は回収する権利を持つ
運送会社にトラックを5年貸します。途中で返せない契約で、使い切る利益も費用もほとんど借りる側が負います。貸し手は、トラックを倉庫の資産として残すより、これからリース料を回収する権利を資産にします。
貸手のファイナンス・リース
貸手はファイナンス・リースを、通常の売買に準じて処理します。所有権移転ファイナンス・リースならリース債権、所有権移転外ならリース投資資産です。
図1では現金販売価額500万円のトラックを、開始日にリース投資資産へ振り替える説明用です。単位は万円。ファイナンス・リースの記事と同じ数字です。
借り手の科目ではない
借手の新基準の原則は使用権資産です。旧基準の借手が使っていたリース資産とも名前が違います。リース投資資産は、貸し手側の科目です。
受け取るリース料のうち、元本の回収と利息相当を分けて認識していきます。この記事では開始日の振替だけを示します。
実務ではここに注意
オペレーティング・リースの貸し手は、物を資産に残したまま使用料を収益にします。ファイナンスとオペレーティングを混ぜないでください。
500万円は説明用です。
仕訳で確かめる
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| リース投資資産 | 500 | 車両運搬具 | 500 |
ここまでのおさらい
リース投資資産は、貸し手が分割で回収する権利として持つ資産です。借り手の使用権資産とは別です。
出典と確認状況
説明の範囲
第34号の貸手の所有権移転外ファイナンス・リースにおけるリース投資資産の入門。所有権移転のリース債権、利息法の内訳表、メーカーの売上認識は対象外。借手の使用権資産と混同しない。
- ASBJ:企業会計基準第34号第45・46項:貸手は売買に準じて処理。所有権移転はリース債権、所有権移転外はリース投資資産。
公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み
利息法の内訳、残価保証、メーカーの貸手が売上を認識する場合の仕訳は未判定。開始日の振替のみ。
一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。