記録と財務諸表 一歩くわしく
短期リースたんきりーす
短い期間だけ借りる取引に、簡便な記録を認めるもの
ひとことでいうと
短期リースは、借り始める日に使う期間が12か月以内で、購入オプションがないリースです。
夏だけの製氷機
カフェが、夏の繁忙期だけ製氷機を10か月借ります。買う予定もなく、延長する見込みもありません。このような短い借り方には、毎月の使用料を費用にする簡便な記録が認められています。
判定の時点は、借り始め
短期リースとは、リース開始日において借手のリース期間が12か月以内であり、購入オプションを含まないリースです。途中で延長して1年を超える見込みになった場合の扱いは、別の定めがあります。
「いま残っている期間が短い」ではなく、「開始日に見込んだ期間が短い」が入口です。
載せないことを選べる
借手は、短期リースについて使用権資産とリース負債を計上せず、リース料をリース期間にわたり原則として定額法で費用にできます。図2では月3万円×10か月=30万円です。単位は万円。
この取扱いは、対応する原資産の科目ごとなど、グループごとに適用するかどうかを選べます。必ず費用処理しなければならない、という意味ではありません。
実務ではここに注意
購入できる選択権が付いている契約は、短期リースの定義から外れます。延長が合理的に確実なら、開始日のリース期間が12か月を超えることもあります。
月3万円は説明用です。
仕訳で確かめる
| 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 支払リース料 | 3 | 現金 | 3 |
ここまでのおさらい
短期リースは、借り始めに1年以内と見込む短い借り方です。資産に載せない簡便処理を選べます。
出典と確認状況
説明の範囲
適用指針第33号の借手の短期リースの簡便処理。貸手、購入オプションがある契約、期間変更後の取扱いの選択は対象外。
- ASBJ:企業会計基準適用指針第33号第4項(2):短期リースの定義。第20項:オンバランスしないことができる簡便処理と、科目グループごとの選択。
公開対象判定:独立レビュー通過・所有者による公開承認済み
期間変更後になお12か月以内であるときの選択(第50項)は対象外。消費税、表示科目の社内呼称は未判定。
一般的な学習のための説明です。個別の会計処理は、適用する基準と契約・取引の事情に合わせて判断してください。